スポンサー広告 > 戒能プロの金輪は何なのか? 戒能プロがイタコでない可能性
咲-saki-その他 > 戒能プロの金輪は何なのか? 戒能プロがイタコでない可能性

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

戒能プロの金輪は何なのか? 戒能プロがイタコでない可能性

1347974434184

プロ麻雀カードの戒能プロのブロマイド。背景は霧島連峰の賽の河原だといわれていますが、腕にはめている金輪については意外に話題にあがりません。この金輪が数珠なら話はそれまでなのですが、こうした金輪は私は見たことがありません。なので調査してみました。

・イタコの巫具
柳田国男の『豆手帖から』によると、死霊の口寄せは弓によってホトケ(死者)が、オシラサマアソバセはオシラサマ(棒に衣を着せたもの)によって神が、巫女に憑依して語りはじめるそうです。
弓やオシラサマを入れておく道具箱は、東北地方の巫女はみな所有していて、岩手県・宮城県ではデエバコ(台箱)やウチナイバコ(打ち台箱)、山形県ではゲホウバコと呼ばれています。巫女はこの道具箱のうえに弓をおき、「打ち竹」と呼ばれる節のない竹で弓を打って経文を唱えながら、死者を導きます。
さらに、この道具箱には他の口寄せの道具がはいっています。巫女は口寄せの場を設定するために、桃の木や柳の木といった植物を用いますが、これはいいでしょう。さて、その道具とは麻と真綿です。地域によって差異はありますが、麻は縒って弓弦にして、真綿は弓端に麻糸と対にして結わえて用います。
これらは、死霊が弓を経由して巫女に憑依するためで、変化することはあってもこれが基底になっています。何にせよ、金輪を使うことはありません。

では戒能プロはイタコではないのか? と考えたときに、気づきました。
柳田国男の『巫女考』によると、日本の巫女は神道の神社に働く「神社巫女」と、神霊を自らの肉体に降ろしてお告げや儀式をおこなう「口寄せ巫女」に分類されます。
イタコとは青森県恐山の口寄せ巫女のことですが、通俗的に口寄せ巫女一般を総称してそう呼ぶこともあります。つまり、漫ちゃんの言った「イタコ」とは後者の意味である可能性があるのです。
では戒能プロはどの地域の口寄せ巫女なのか? 私は出身校の愛媛のある四国と、はるるの従妹ということで南九州を調べました。

・四国の口寄せ巫女
四国には青森県の恐山に相当する、死者の霊のゆく山と考えられている霊地があって、それは香川県三豊郡から仲多度郡にまたがる弥谷山(イヤダニヤマ)です。ほかに愛媛県の岩谷寺と徳島県の切幡寺が近いものがありますが、名残りにすぎません。
地域には死者の霊を弥谷山に送りとどけるイヤダニマイリという風習がありますが、これは帰りには死者の霊がもどってこないようなまじないをし、要するに死霊を降ろすことはありません。(ある部落では、イヤダニマイリにいった者が逆に死者の霊を出迎えるそうですが、これは本来の形が変化したもので、例外です)
ちなみに愛媛県は葬送に際しての火焚きの慣習が他の三県より著しく、戒能プロのブロマイドにある白煙も、硫黄の噴煙ではなく火焚きの煙なのかもしれませんね。(いや、能力エフェクトだと思いますが)
また、四国地方には死者の霊が訪れてくると信じられている日があって、それは死後6日の夜から7日にかけてのシアゲの日です。その日の夜は家内の者がうなされたり、翌朝になってみると灰に足跡が残っていたりするそうですが、憑依するわけではありません。

ここからが本題で、四国にも死者の口寄せはあります。香川県ではユミヲスエルやユルニスワル、カンバラタタク(ワハハは関係ありません)といい、愛媛県ではウチカケやトイワケ、カワワタセといいます。カンバラタタクとは、香川県丸亀市の本島のもので、岡山県の方からカンバラ大夫というのを雇い、その人はマイモウシという人を連れていて、御幣をもって伊勢講のような文句を唱えると死者がマイモウシに憑依して声を聞きだすことができます。
その他、ウチカケ、トイワケ、などはふつうの口寄せで、いちばん古い形のものは弓をかき鳴らして霊を呼びます。やはり、金輪を使うということはありません。

・南九州の口寄せ巫女
南九州では巫術は呪医に重点がおかれ、トイダシドンの名のとおり、死霊離しの巫儀が多く、その過程においてクチビラキ(東北でいう口寄せ)がおこなわれます。巫具は神仏混合で、御幣、紙製剣先、榊、錫杖、数珠などです。やはり金輪は用いません。
ちなみに参拝社は霧島神宮が多いです。

結局、口寄せ巫女の巫具に金輪は発見できませんでした。ここで、あの金輪は数珠の一種なんだ、そもそも仏像なら装飾に腕輪を用いているものも多いじゃないか、とあきらめることもできました。しかし、私はさらに考えました。
巫女の原点にはシャーマニズムがあり、これは世界各地に広がる宗教です。いいかえれば、世界各地に巫女というべき女性祭祀者は存在するのです。シャーマニズムは、巫師(シャーマン)の能力により成立している宗教全般をさし、狭義には北方アジアと中央アジアにみられます。広義のシャーマニズムは、アジア地域に限定せず、同様の神霊憑依現象を伴う宗教をさします。シャーマンは、トランス状態に入って神霊と交信する祭祀者で、憑依や脱魂現象をおこし、その過程で別の人格(神霊、死霊、生霊、動物霊、自然霊など)を現し、神託や卜占、神霊治療などをなすものをいいます。
つまり、戒能プロはシャーマンという意味で「イタコ」と呼ばれた可能性があるのです。
では、戒能プロはどの宗教のシャーマンなのか? ここでヒントとなるのが、漫ちゃんの言った「中東の傭兵」、のよーの言った「ソロモン王の力」です。与太のように聞こえますが、気になるのは、ソロモン王も中東の人物だということです。のよーが漫ちゃんの発言を拾ったとも考えられますが、何か共通の元ネタになるものがあったとも考えられます。

そこで中東の装飾品を探してみると… あ、あったー!
とくに一致するのは古代メソポタミア文明の腕輪です。メスカラムサの墓所からは、腕輪が多数出土しています。シュメール時代のものは、ビーズを多数連ねて数列重ねたものや、金の針金を巻きあげたような単純なものが多いです。さらにバビロニア時代にくだると、複雑な意匠がくわわってきます。

戒能プロのプロ麻雀カードが公開されたときには、漫ちゃんとのよーの話は与太だったけど、イタコ発言だけは事実だった、という認識ができていました。かくいう私もそう思っていましたが、今回調べてみて考えが変わりました。
戒能プロは中東のシャーマン。これが一通り調べた結論です。


関連記事
スポンサーサイト
42:No title

中東で傭兵として戦う内にシャーマンとして目覚めた可能性が・・・?

2012.10.01 19:40 #- URL[EDIT]
43:No title

専門知識を持たない日本人からすれば、シャーマン的行為を行う日本人は皆「イタコ」ですもんね。
なるほどです。

2012.10.01 20:27 simopon #- URL[EDIT]
44:Re: No title

> 専門知識を持たない日本人からすれば、シャーマン的行為を行う日本人は皆「イタコ」ですもんね。
> なるほどです。

まあ、憑依巫女は国家神道に属していた神社巫女に対して民間巫者とも呼ばれるくらいですから、何を使っていても不思議ではないのですが。
それにしても咲本出考の咲-saki-ほんだしさんにコメントしてもらえるとは感激です。記事を書いたかいがあります。

2012.10.01 21:19 ラム肉 #- URL[EDIT]
45:No title

これは素晴らしい記事!

2012.10.01 23:18 久は俺の嫁 #- URL[EDIT]

管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。